夏の主役たちvol.3 陸上女子 5種目で上位を目指す大分雄城台、リレー2種目に期待高まる

2021/07/01
  • 高校総体

 先行逃げ切りを必勝パターンとするリレーチームの「切り込み隊長」となるのが戸沢。スタートからの加速が最大の特徴。北九州地区予選会でも、誰よりも早く2走にバトンをつないだ。決勝を前に穴井監督の「スタートはお前が一番速い」とポツリといった言葉で体にエネルギーが満ちたという。「レース前にアンカーが替わり不安もあったけど、先生の言葉を聞いて、このメンバーで優勝できると確信した」。戸沢がレースの流れをつくり、2走の一原が差を広げて勝負あり。理想の展開で快勝した。

 

 インターハイまでに公式大会が二つあり、そこで調整して全国に向かう。「自己新記録を出して、自信を持って本番を迎えたい。最後は自分の走りで終わりたい」と戸沢。中学最後の1年間はけがで大会に出場することができず、高校入学後もリハビリの日々が続いた。2年生の秋からようやく走れるようになり、苦しんで手にした全国舞台。「誰よりもインターハイへの思いは強い」と強い決意で駆け抜ける。

 インターハイの陸上は7月28日から、福井県営陸上競技場で開催される。

 

最高の走りで終わると語った戸沢琉華

 

 

(柚野真也)

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