#スポーツのチカラ 県高校総体 サッカー男子 鶴崎スタイルを貫き10年ぶりの栄冠

2020/08/01
  • 高校総体

 決勝の大分戦では、スピードに乗ったショートカウンターを得意とする相手に対し、最終ラインを高く設定して、リスク覚悟で攻勢に出た。試合開始直後に最終ラインの裏を突かれてヒヤリとする場面はあったが、藤本淳也(3年)と矢野翔太郎(2年)を中心に相手エースを抑え、安定した守備を整えた。

 

 後半13分に先制点を許したが焦りはなかった。「今大会は走力で上回っていたし、後半から勝負できる自信はあった」と首藤監督。パスをつなぎ、サイドに揺さぶり、ゴール前に折り返す。練習から何度も繰り返した攻撃が後半29分に実を結ぶ。左サイドからのクロスを首藤大幸(3年)が流し込み同点に追いつくと、流れは大分鶴崎に押し寄せた。運動量が一気に落ちた相手をよそ目にパスをつなぐ。追加点を奪うのに延長まで要したが、1点目と同じように左サイドからのクロスを椎葉倖羽(2年)が頭で合わせ、逆転勝利をものにした。

 

 キャプテンの甲斐智也(3年)は、「素直にうれしい。これまでやってきたことが形となった」と喜び、首藤監督は「これまでいいサッカーはするけど結果がともなわなかった。新チームになってからは『“惜しい”はいらない。結果にこだわろう』と言い続けた。選手はよくやってくれた。大きな自信になる」と胸を張った。自分たちのサッカーを貫き、最後まで勝ち切って見せた大分鶴崎は、優勝にふさわしいチームであった。

 

 

決勝では同点ゴールを決めて勢いづいた

 

 

(柚野真也)

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