#スポーツのチカラ 県高校総体 ソフトテニス女子 明豊最強ペアの夏ははじまったばかり
2020/07/07
- 高校総体
コートが濡れ、足元が滑りやすかったが、角度のついたショットで相手を走らせ、付け入る隙を与えなかった。昨年の国体後からペアを組む渡辺とのコンビネーションも良好だった。前衛で構える渡辺が相手のストロークコースを塞ぎ、プレッシャーをかけミスを誘う。甘い返しがきたら強烈なスマッシュを決めた。二人は中学の頃からライバルで、大分県選抜でペアを組んだこともある。高校になってからはチームメートになり、寮生活で寝食を共にした。同学年は2人だけ。衝突することもあったが、岩倉は「心が広く、受け止めてくれた」と感謝し、渡辺は「岩倉がいなかったら辞めていた。ずっと傍にいてくれた。日本一を目指せなかったが、この大会に向けて全力を出せた」と振り返る。
日本一の夢はかなわなかったが、2人は夏休みに全国の強豪校に道場破りの旅に出るという。「今、対戦相手をリストアップしている。楽しみで仕方ない」(岩倉)、「やり切れない思いを全て出す。どんな相手でも勝つことしか考えていない」(渡辺)。まだまだ夏は終わらない。2人だけの日本一の挑戦が始まる。
優勝した岩倉彩佳(後衛)・渡辺凛華(前衛)
(柚野真也)