由布高校 神経を研ぎ澄まし、全国という標的を撃つ

2017/07/28
  • 高校総体

 普段はあどけない笑顔を見せる女子生徒も、ひとたび重量感のあるライフルを構えればクールなスナイパーに。重さ約5㎏の銃を慣れた手つきでしっかりと抱え、狙った的を射抜く姿はとにかく格好よく、目を奪われてしまう。

 

 由布高校射撃部に所属し、練習に励む女子選手は現在16人。今年度の県高校総体では3年連続6度目の総合優勝を果たし、個人戦でも多くの選手が輝かしい成績を収めた。

 

 そんな彼女たちが日々向き合う競技を「99%メンタルのスポーツ」と語るのは、部を指揮して8年目になる野畑卓宏監督。射撃競技は性別や体力的な差があらわれにくい分、射撃の命中精度には極めて高い集中力が必要になるのだという。

 

 多くの運動種目は一般的に“動”であるのに対し、射撃競技は圧倒的に“静”のスポーツ。10代の若き射手たちのメンタルを鍛えるためには、とにかく場数を踏み、成功体験を積み重ねていくことが大切だ。

 

 インターハイでの目標はずばり団体優勝。「優勝旗を大分に持ち帰りたい」と野畑監督も意気込む。高校生活を共に過ごした仲間として、また身近なライバルとして切磋琢磨しあったこの3年間。全国の舞台で輝く彼女たちの姿に期待したい。

 

彼女たちの夏はまだ始まったばかり

これからそれぞれの目標を撃ち抜いていく

 

 

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