大分西高校 金子史絵奈 羽ばたいた先に広がる無限の未来を信じて

2017/09/06
  • 国体

 持ち前の明るさと、タフな精神力を存分に発揮した。国体への県一次選考会を兼ねて4月に実施された県陸上選手権大会では、12m53の県新記録を樹立した。さらにその後の県高校総体では自身が更新した県記録を再び塗り替え、12m55という結果で頂点に立った。直前まで大会や合宿が続き、思うような調整をできないまま臨んだ大会での勝利は、金子にとっても大きな自信となったようだ。全国高校選抜大会では見事に優勝した。

 

 「高校3年生の自分にとって、出場する大会すべてが最後の舞台。だからこの1年間、すべての試合を楽しんでやるんだ!と心の中で決めていた。インターハイは5位入賞という結果にとどまったが、1番大会を楽しめたのは私じゃないかな?と思うくらい恐怖心なく戦い抜くことができた。収穫は全国という大舞台の空気にのまれることなく、自分の存在をアピールできたこと。以前よりアスリートとしての自信がついてきたと感じる。今後はもっと試合の流れをうまく作れるようになりたい。国体では優勝し、全国の舞台で高校記録を塗り替えたい」

 

 はつらつとした彼女の明るさや笑顔の背景には、3年間を共に過ごした陸上部同学年メンバーの存在がある。自分自身が競技者としてどんなに苦しいときでも、仲間の成功を心から喜び、エールを送る。仲間もどんなときだって背中を押してくれた。切磋琢磨しながらお互いを高め合い、プライベートでは思い切り笑い合う。そんな仲間との絆はきっと生涯の財産だ。チームメイトからのエールを追い風に全力を出し切ることを誓う。

 

冬の合宿で指摘を受け、踏み切り足の変更を決断。前向きな姿勢が記録更新につながった

 

(塩月菜央)

 

 

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