敗者の涙① 全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)男子県予選 別府溝部学園 2年間の県内無敗記録の終わり

2020/11/02
  • 冬の全国大会

 末宗監督は「実力を出し切ってよくがんばってくれた」と選手たちをたたえ、「彼らの個性を上手く出してあげられなかった。指導者としてもう一度勉強し直さなければいけない」と悔しさをにじませた。毎年、ウインターカップを最終目標としてチーム作りを行っているが、今回は「これまでの結果におごらず、挑戦者として戦うこと」を説いてきた。勝ち続けるのは当たり前ではないと理解しつつも、今年は試合数が少なかったこともあり、自分たちの弱い部分を実感できずにここまできた。「3連覇という言葉はプレッシャーというより、浮ついた気持ちになっていた。それがプレーに出てしまった」(末宗監督)。

 

 今大会も得点源として活躍したゲームキャプテンの島袋琉希(3年)は、「勝ち続けている自信が小さな油断につながった」と敗因を挙げた。1年の頃から試合に出場していた島袋は「これまでは先輩たちが全国に連れて行ってくれた。今年は自分が連れて行くつもりだった」。コートに立てない3年生や後輩、支えてくれる全ての人のためにと挑んだ試合だからこそ、これまでにない悔しさを感じたようだ。別府溝部学園の躍進の象徴であったフセイン(3年)は、「同じ目標に向かう仲間に出会い、日本でバスケができて楽しかった。今後もバスケを続けるので、今日の悔しさを忘れず努力を続けたい」と、高校最後の大会を笑顔で締めくくった。

 この敗戦を糧に再度全国を目指す別府溝部学園。県内での無敗記録は途絶えたが、負けて得るものもある。「人一倍負けず嫌いになってほしい」。末宗監督の言葉を胸に本当の強さを手に入れる戦いが始まる。

 

3年間主力としてチームを引っ張った島袋琉希

 

 

(黒木ゆか)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ