ヴェルスパ 開幕2戦を検証 見えた収穫と課題

2019/03/26
  • ヴェルスパ大分

 JFL参入8年目のシーズンがスタートした。ヴェルスパ大分は白星スタートを飾ったが、2戦目となったホーム開幕戦は3失点で敗戦。2試合で手にした収穫と、どんな課題に直面したのかをレポートする。

 

収穫

ポゼッションとサイド攻撃

 

 目を引いたのはビルドアップの向上。チームを率いて2年目となる須藤茂光監督は、簡単に長いボールを蹴らずに、最終ラインからパスをつなぐことを提唱している。これを実現するためには、足元の技術は必要だが、それ以上に運動量が必要だ。走ることでパスコースを増やして、スペースをつくる。基本的にはその繰り返し。それを止めたら攻め手はない。開幕から2試合を通して、パスをつなぐ意識は高く、隙が見えたら一気に縦を突く攻撃を見せた。キャプテンのDF福元考佑は、「昨年のベースがあり、ポゼッション(ボール保持)してからサイドや相手の背後を狙う形ができている」と手応えを口にする。

 また、確かなベースがあるため新戦力が融合しやすい。開幕から先発の座を射止めたMF瓜生昂勢、FW前田央樹はチームの戦い方を心得ており、瓜生は「ボールを動かす狙いは共有できている。相手を見てプレーすることができれば、もっとチャンスをつくれると思う」と話す。須藤監督は「サイドに散らし、形はいい。選手が自分の仕事に徹して、覚悟を決めてやろうとしている」ところに収穫を見いだした様子だった。

 

攻撃スタイルは向上している

 

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