ヴェルスパ・レディース 自分たちのスタイルと勝つためのサッカーの両立目指す

2018/08/15
  • ヴェルスパ大分

 この状況を受けてチームも戦い方を変えてきている。皇后杯全日本女子サッカー選手権九州地域予選の県予選を兼ねた九州女子サッカー選手権大会県予選では、内容より結果にこだわった“勝つためのサッカー”を徹底した。準決勝の柳ケ浦高校戦では、走り負けせず、泥臭く体を投げ出し相手の決定機を防いだ。攻撃は単調にならざるを得なかったが、カウンターからドリブル突破した釘宮里沙のゴールを守り切った。

 

 柳ケ浦高校に公式戦で初勝利したことが自信となり、前線からの守備意識は以前にも増して高まっている。攻撃は釘宮のサイド突破、姫野加奈子のスピードを生かした飛び出し、松本芽依のミドルシュートとバリエーションは少ないが、徐々にペナルティエリア前までのボールの運び方が構築されてきた。

 

 「自分たちのつなぐサッカーができなくても粘り強く戦い、勝つサッカーができるようになりたい」とキャプテンの松本。リーグ後半戦では勝点を手繰り寄せるようなしたたかな戦いが求められる。まずは勝つためのサッカーで九州女子サッカー選手権大会県予選を勝ち抜き、自分たちよりレベルの高いチームと対戦し、経験を積みたい。

 

サイド突破から決定機をつくる釘宮里沙

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ