ヴェルスパ大分 「勝利至上主義」の先にあるもの 【大分県】
2025/04/17
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「元さんの存在がめちゃくちゃ大きい。監督が変わってチームの一体感がまるで違う」と金崎は語る。その言葉通り、チームは今、勝利への執着心を共有している。
得点源となっているのは、浜崎拓磨のキックを生かしたセットプレーだ。中村監督はコーチ陣とともに選手間のすり合わせを徹底。ピッチ上では、狙いすましたボールに泥くさく飛び込む。華やかさはない。だが、昇格に必要なのは、1点でも多く、1勝でも多く積み上げることだと選手も分かっている。
5試合ごとに「勝ち点11」という目標を定める中村監督は、数字でチームを動かす現実主義者でもある。その一方で、勝ち切った試合後には、選手たちの努力に対して真っすぐに感謝を伝える。そのバランスが、選手を走らせ、チームを前へと進めている。
勝利至上主義のチームが、この先にどんな景色を見るのか。泥くさくていい。熱くていい。昇格という一つのゴールに向かって、その一歩一歩を確かに踏みしめている。
勝利のために体を張る選手たち
(柚野真也)