ヴェルスパレディース 九州リーグ昇格に向け、3度目の決戦に挑む
2017/11/30
- ヴェルスパ大分
攻守のバランスが良く、攻撃は姫野が豊富な運動量で前線を駆け回る。嗅覚に優れ、セットプレーから得点を量産し、チームの得点源となった。最終ラインを統率する森山は、カバーリングに優れ、安定感があり、得意のフィードで攻撃の起点にもなる。そして、キャプテンの松本芽依が中盤に入り、センターラインを強固なものとした。
リーグ戦ではボールを支配し、相手を圧倒する試合もあったが、状況に応じてカウンタースタイルも併用。どんなタイプの相手にも臨機応変に対応する力が備わった。こうした戦い方を実現するうえで前述の3人が鍵を握っていたが、チームとして試合をコントロールし、流れを呼び込むことができたのは、チームの一体感があってこそ。
3度目の挑戦となるチャレンジカップでは、過去2回とも敗れ、九州リーグ昇格を逃している。「今季こそは」と強い気持ちで挑む。大会まで残り1カ月余り。姫野は「技術は1カ月で上がらないがモチベーションを高め、一つひとつのプレーに思いを込めることはできる。今回は内容より結果。きれいなプレー、面白い試合をしようなんて思っていない。とにかく勝ちたい」と勝負に徹する覚悟だ。
3度目の正直となるか。チームの本気度が問われる。
九州リーグ昇格を目指す
(柚野真也)