三好ヴァイセアドラー 開幕連敗スタートも若手が台頭

2020/10/22
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 第1セットで流れに乗れず、2試合とも攻撃の起点となるサーブレシーブは崩れなかったが、ブロックに捕まる場面が多かった。井口は「対策としてブロックのリバウンドを拾うことはできていたが、決め切る力が足りなかった。フィニッシュの前の2本目を触る自分が真ん中を使った攻撃を増やして、相手のブロックシステムを攻略する必要がある」と課題を挙げた。それでもトスがバランス良く散り始めてからは、複数のアタッカーが攻撃態勢に入る余裕が生まれてトスも改善。ブロックで失点する悪循環から抜け出した。サーブで崩し、粘りの守備から切り返すなど、目指すスタイルの一端を出せたことは光明だろう。

 

 今後も高さのあるスパイク、サーブ、ブロックで崩され、勝負どころで精度が上がる強豪に対し、サーブやレシーブなど個人の技術不足が差となるだろう。「経験を積んでいくしかない。フルセットに持ち込めるような体力やメンタルを含めた強さが必要」と小川監督は心身両面での課題を挙げた。伸び盛りの若手が輝けば、チームの成長も加速するはずだ。

 

シーズンを通して成長を示す大分三好

 

 

(柚野真也)

 

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