ヴァイセアドラー リーダーとして成長するオールラウンダー勝将哉

2020/03/26
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 今季も存在感を示した大分三好ヴァイセアドラーの勝将哉。バレーボール選手としては決して大きくない182㌢の体をフル稼働してコートに立ち、V1リーグ残留に貢献した。スパイク、レシーブ、サーブなど全てにおいて高水準でプレーするオールラウンダーは、今季はチームの編成上サーブカットの役割を担うことが多かったが、安定したサーブレシーブで大崩れすることなくシーズンを完結した。小川貴史監督は、「プレーの安定感はチーム一。昨シーズンもフル稼働でリーグを経験したことで大きく成長した。言葉数は少ないがリーダーシップを発揮し、チームを引っ張る存在になった」とプレーだけでなく内面の成長を褒める。

 

 近畿大学を卒業し、大分三好に加入して4年目。若いチームの中堅となり、主軸としての責任感は強くなった。シーズン前は左脛(すね)疲労骨折が完治せず、コンディションを見極めながらの調整が続いたが、弱音を見せることはなかった。スピードを武器とする勝にとって大きな痛手であったが、バレーボールIQの高さを駆使し、相手のブロックを見てスパイクを打ち分け、サーブ、スパイクの軌道を読む能力を磨いた。体に負担の少ないプレーでリーグ戦を乗り切った勝は「今季からメインとなったサーブカットが乱れ、序盤戦は苦戦したが、自分で考え、頭を使うことで粘り強いプレーができるようになった」と、けがの影響については一切触れず、「チームとしては勝利数が3つと少なかったが、フルセットに持ち込む試合が増えたことは収穫」と振り返る。

 

今季はサーブカットの役割を担うことが多かった

 

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