バサジィ 見せつけたクオリティーの違い、開幕2連勝

2020/09/25
  • バサジィ大分

 相手の運動量が落ちなかった前半は、先制点を奪うまで時間がかかったが、慌てることはなかった。「守備からリズムをつくるのがウチのチーム」と、キャプテンの森洸。リスク管理を徹底しているからカウンターを受けることが少ない。ボールを奪われても攻守の切り替えが速く、奪い返し、再び攻撃へ展開する。相手の運動量は次第に落ち、隙ができれば攻撃のスイッチとも言える縦パスが入った瞬間に、一気にゴールを襲う。伊藤監督は「相手に合わせた試合をしてしまった」と慎重な立ち上がりを改善点に挙げたが、表情は穏やかだった。

 

 2試合が終わっただけだが、今季の可能性を示した一戦だった。2得点した仁部屋和弘は「大枠はできているが細部のところはまだまだ。それでも勝ちながら修正できるのはいい」と話したように、調整段階でありながらも結果を出すところに底力が見て取れた。この勝負強さこそが、伊藤監督が植え付けたコンセプトである。今季の大分の強みとなりそうだ。

 

守備からリズムをつくった森洸

 

 

(柚野真也)

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