大分トリニータ 不屈の魂でよみがえる梅崎司 【大分県】

2023/09/15
  • 大分トリニータ

 ピッチに立てなくてもチームの勝利に貢献したいとの思いは強く、そのためならなんでもやるという気持ちでサッカーをしてきた。それは大分でプロキャリアをスタートした17歳の頃から変わらぬ思いだ。前線からボールを追いかけ、ドリブルやスルーパスで好機を演出する。そのプレースタイルも変わらない。甲府戦でPKを与えたプレーは、若き頃の梅崎を彷彿させるものだった。「ペナルティーエリア内だったので慎重にプレーしなければいけなかった」と前置きした上で「頭より体が動いた。プレーにキレを感じた」と振り返る。ここ数年になかった鬼気迫るプレーが出たことに手応えを感じた。

 

 10代で日本代表に選出され、海外移籍を経験し、国内のビッグクラブでもプレーした。一般的に見ればエリート街道を歩んでいるように思えるが、「プロになったときから常に崖っぷちの状況を打破してきた」と梅崎。ハングリーさが根源となってのし上がったという。「結果が出ないと自信を失ってしまうが、ディテールにこだわりたい。その中で自分らしさを出せればいい。自分らしさを出すことはチームにとっても意味があることだと思う」。淡々と受け答えする中にも、自分のプレーに対する確固たる自信が垣間見える。何よりもゴールが求められる終盤戦では、アグレッシブなスタイルこそが求められている。「やるしかない」という梅崎のプレーには出し惜しみのない潔さがある。巻き返しはこれからだ。

 

「結果を出すしかない」と巻き返しを図る

 

 

(柚野真也)

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