大分トリニータ 下平サッカーを熟知する中川寛斗「改善すべきは、攻撃のための守備」

2022/03/18
  • 大分トリニータ

 身長155cmと小柄ながら予測や判断、それらを生かした駆け引きで大柄な選手と渡り合ってきた。大分で求められるプレーは、サイドに流れたり、FWをフォローしたり、ボランチの攻撃参加を促したりと前線を活性化することだ。中川は「失点している守備に目が行きがちだが、攻撃に問題がある。(攻撃時の)ボールの奪われ方、奪われる位置が悪い」と指摘する。改善策はこうだ。味方が攻撃している際に、こぼれ球にチャージに行けるポジションを取り、相手のカウンターが発動したときに防御壁になれるか。「攻撃しているときに守備の準備をするのがサッカーだ」という。

 

 中川は「シモさん(下平監督)のサッカーは超攻撃型。攻撃の時間が長くなれば、守備の時間が短くなる」と指揮官の戦術志向を理解しているからこそ、攻撃にこだわる。「パワーバランスとして、いい攻撃してから守備をする。そのためにはもっと攻撃の部分を強調したい」。今は途中出場が多いが、ピッチに立てば攻撃にリズムをもたらし、前線から執拗(しつよう)に相手のボール保持者を追い回すなど守備の献身も光る。こんな選手が切り札としてベンチにいるのは、頼もしい。

 

質疑応答では論理的にプレーを言語化する能力も高い

 

 

(柚野真也)

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