キヤノンアスリートクラブ九州 笑顔を絶やさず走り切り、好調を維持する藤川遥 【大分県】

2024/05/12
  • キヤノンアスリートクラブ

 転機が訪れたのは昨年4月頃。慢性的な貧血に悩まされていたが、「走るために食べよう」と食べ込み、疲れたら練習を休む勇気を持つことで継続的に練習できるようになった。次第にコンディションが上がり、調子のいいときに感じていた「ゾクゾクする走り」を取り戻したという。5000mを16分16秒台で走ったときから「目の色が変わった」と後藤透監督。全日本実業団に出場するための標準記録となる16分5秒を切ることが目標となり、練習に取り組む姿勢が変わった。

 

 藤川はキヤノンACに加入した当初から全日本実業団選手権に出場することを目指してきた。昨年は1500mで出場したが、専門の5000mで決勝レースに出ることが夢だ。加入4年目の今季も好調を維持する。「自分には伸びしろしかない。手応えを感じている」と実感を込めた。みなぎる自信とあふれ出る笑顔に偽りはない。「褒められると調子がいいので、ポジティブな記事にしてください」との言葉にも余裕を感じる。笑顔が呼び込んだ好調は、まだまだ続きそうだ。

 

 

今年は5000mで全日本実業団選手権の出場を目指す

 

 

(柚野真也)

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