悔しさをバネに小さな妖精は飛び立つ 体操 久保百々羽(大分市上野ケ丘中1年)
2019/04/19
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順調に成長した久保は、小学6年時にはレベルの高い九州大会で個人総合1位となり、全国選抜大会に出場。優勝候補の一人として名前が挙がるほど注目される選手になったが、大会前に体調を崩し、本番では納得のいく結果が出なかった。「あんな百々羽を見たのは初めて。どうすることもできない状況だったが平均台で優勝できたのは奇跡だ」と山本コーチ。最初の種目の跳馬で11位となり、段違い平行棒でまさかの113位だったが、平均台で意地を見せ、ゆかは82位。総合59位で大会を終えた。
あれから5カ月余り、悔しさを胸に中学生となり心機一転。久保は「(勉強との両立は)大変だと思うけど、しっかり充実できるように頑張りたい。今やっていることをしっかりできるようにして、もう少し奇麗さを求めていきたい。(小学生の時と比べて)採点が違って、中学生の方が厳しいので、それに対応できるように練習していきたい」と語った。演技中のふらつきや倒立の角度、足の曲がり方といった細部にこだわり、減点をなくすことが最初の課題となる。
夏の全国中学校大会に向けて再スタートを切った小さな妖精は、美しい体操を求め、これからも進化する。
全国大会での優勝が目標となる
(柚野真也)