悔しさをバネに小さな妖精は飛び立つ 体操 久保百々羽(大分市上野ケ丘中1年)

2019/04/19
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 身長131㌢、小さな体で見事な演技を披露する。昨年11月、12歳以下の体操の全国大会「第13回全国ブロック選抜Uー12体操競技選手権大会」(全国選抜大会、岩手県)、女子平均台で優勝した体操界のニューヒロインの名は久保百々羽(大分市上野ケ丘中1年)。小学校の頃から通う大分体操クラブで今も技を磨く。

 

 体操を始めたのは5歳の頃。保育園で運動神経がいいと言われ、勧められたのが体操だった。脚力があり、瞬発力に優れ、負けず嫌いで几帳面。体操との適性は良く、すぐに才能を発揮した。当時から指導する山本進コーチ(大分体操クラブ)は久保のすごさをこう語る。「時間をかけなくて、やろうとすることが習得できる。手取り足取り教えることはない。そこはすごいところ。スピードと判断力があり、技を出すときにほんの一瞬の間を自分でどう表現するかを上手に組み立てることができる」

 

 空中に滑らかに円を描くしなやかな腕と脚。息をのむほどの跳躍や回転。その対極にある緩やかな動きと一瞬の静止、全身がゴムまりのように体を軽々と浮遊させる。久保は乾いたスポンジが水を吸収するように、次々と難易度の高い技を覚えた。

 

小さな体で見事な演技を披露する久保百々羽

 

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