ジュニアアスリート発掘 1期生・宮成孝輔(大分東明1年)アーチェリー

2018/09/23
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 オリンピックなどの国際大会や国体などの全国大会で活躍できる“大分育ち”のアスリート育成を目的に大分県が取り組んでいる「チーム大分ジュニアアスリート発掘事業」が3年目を迎える。今年度も小学6年生を対象に運動能力に秀でた子どもを選抜し、総合的な運動能力を高め、ボートやアーチェリーなど6競技を体験し、未来のオリンピアンを発掘している。

 1期生からは日本オリンピック委員会が育成するJOCエリートアカデミーに選ばれた選手を筆頭に、全国高校総体(インターハイ)出場者などを輩出した。過去2年で厳選された大分育ちのアスリートの活躍を追った。

 

日本一を目指せる競技に出会えた

 

1期生 宮成孝輔(大分東明1年) アーチェリー 

2002年5月20日生まれ、166cm、58kg、稙田東中学校出身

 

 中学までバスケットボールに熱中していた宮成孝輔は、身体能力が高く、相手に当たり負けしない体幹の強さを武器にフォワードとしてプレーしていたが、「全国で戦うサイズがない」と感じていた。そんな時に「チーム大分ジュニアアスリート発掘事業」を知り、選考会の体力テストを受けた。瞬発力に自信のあった宮成は50㍍走で6秒60、立ち幅跳び2㍍60と中学3年の平均記録を大幅に上回り、最終選考をクリアした。

 

 その後、コンディショニングやトレーニング方法などを学び、ボート、アーチェリー、ホッケー、カヌー、ウエイトリフティング、ライフルの6競技を体験。「短い時間に集中力を高める競技が自分の力を最大限に発揮できる。全国で活躍できるイメージができた」とアーチェリー競技を始めることになった。

 実際に弓を引くと、筋力があり、体幹が強い宮成は射形を維持できた。実射すると矢が的の真ん中に当たる。「あの感覚が忘れられない」と競技の楽しさを味わうと同時に、手元の1㍉のズレが的では数十㌢ズレる難しさも知った。

 

今後の活躍が期待される宮成孝輔

 

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