コンディショニング特集① アプリでコンディション管理 柳ケ浦高校サッカー部

2018/08/12
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アプリは現代版サッカーノート

 

 とはいえ、部員96名を監督、コーチの指導者4人で管理するのは難しい。「真面目な子が多く、頑張り過ぎる。けがをしていても隠したり、睡眠、食事が足りないのに無理をして練習をする」と大石純也コーチ。そこで食事摂取の有無、睡眠時間、起床時の体調、肉体的・精神的疲労などが簡単に記録でき、選手と指導者が共有できるコンディション管理アプリを取り入れたのが約1年前。個人差はあるが、前述の項目など、選手が記録することで自分自身のコンディショニングの意識が向上した。

 

 錦織智也(3年)は「食事に気を使うようになった。けがは元々少ない方だが、練習前や練習後のケアを意識するようになった」と話し、小深田隼士(1年)は「自分の調子がいい時の食事内容や睡眠時間をすぐに確認でき、実行できる」と上手に活用している。また、半数以上の選手が親元を離れて生活しているため、保護者にそれぞれのパスワードを渡し、我が子の記録を見ることができ、「毎日何を食べて、どんな状態なのか分かる」と好評だ。

 

 コンディション管理以外にも、試合や練習などのスケジュールも管理できる。けがや病気など既往歴も管理でき、口に出して言えないこともテキストにして送ることができる。「指導者と選手がやりとりする昔のサッカーノートが進化したようなもの」(大石コーチ)と指導者とのコミュニケーションツールにもなっている。

 

コンディショニングアプリを利用したことで選手自身の意識が向上

 

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