小学生クライマー、目指すは日本一
2018/05/26
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第73回国体(福井国体)山岳競技(クライミング)の県春季予選大会に小学生がオープン参加した。高校生と同じ少年女子ルートに挑んだ三重野ひびき(津留小6年)。決勝では惜しくも完登できなかったが、全体の2位となる結果を残した。
高校生が苦戦する課題を、いとも簡単にクリアする。オープン参加の三重野だが、軽やかな動きで予選を突破した。指先で134cmの小さな体を支え、見事に壁を攻略していく姿は心強い。
「パパと一緒に遊べるので楽しい」。父親の影響で小学2年から遊びの延長で始めたクライミング。気付くと父親と競うようになり、競技に夢中になっていた。父親や周囲の勧めもあり競技会に出場するようになり、メキメキと腕を上げた。4月には「第18回九州ブロック・スポーツクライミングジュニア選手権大会」の小学生高学年の部で5位入賞した。
今年の目標は、「いろんな大会に出て、入賞したい」と競技力向上を目指す。日頃の練習は大分市のクライミングジムに週4回ほど通いボルダリングで汗を流すが、今年から2カ月に1度、久留米のジムに通いクライミングの本格的な指導を受けるようになった。「今はパパと一緒に課題をクリアするのが楽しいけど、いつかは日本一になりたい」。そう言って無邪気に笑う。
全国大会で戦うトップクライマーへの成長を期待したい。
(柚野真也)