3人制バスケSTAMPEDEユース “敗者”がつかんだ日本一

2018/02/17
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 もう一つのバスケットボールとは、2020年東京オリンピックで実施が決まった3人制のバスケットボール「スリーバイスリー」。5人制に比べコートが約半分となり、試合時間は10分。どちらかのチームが21点以上得点した場合はその時点で試合が終了となるなど、5人制とはルールが異なる。「戸惑いはあったけど、すぐに慣れた」と森川凌(藤蔭高校3年)。

 バスケットボールの基礎能力が高く、シュート力を武器とする選手が集まったこともあり、適応するのは早かった。全員が集まって練習する時間は少なかったが、大分県代表になり昨年12月の「第4回3×3 U18日本選手権大会」に出場し、快進撃を見せた。予選リーグを3勝1敗で突破すると試合を重ねるたびにチームの連係が深まった。

 

 後藤、泥谷、森川が鋭いドライブからジャンプシュート、長距離からのシュートと多彩なシュートで得点を重ねる。ゴール下ではこの大会最高身長の195㎝朱思遠(藤蔭高校3年)が、高さと幅を効かせたリバウンドでシュートをねじ込む。内から外、外から内と相手守備を翻弄し、決勝トーナメントも勝ち上がる。決勝では常にリードされる展開が続き、17—20と先にマッチポイントを握られたが、そこから朱のリバウンドシュート、森川の2点シュートで逆転し、優勝を決めた。

 

 大会MVPに輝いた森川は、「5人制では全国大会に出場できなかったが、スリーバイスリーに出会え、最高の思い出ができた」と喜んだ。4人とも4月から大学に進学し、5人制バスケットボールを続けるが、「スリーバイスリーも同時に続けたい」(後藤)、「いつか、このメンバーでもう一度スリーバイスリーをやってみたい」(泥谷)と再結成に向けて、互いに大学でレベルアップし、年齢制限のない大会にSTAMPEDEとして出場すると約束した。

 

大会MVPに輝いた森川

 

(柚野真也) 

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