南九州四県対抗選手権大会県予選 バスケットボール女子 明豊がリベンジ、「この優勝は大きな自信になる」 【大分県】

2025/04/15
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 後半に勝負を託されたのは、前半やや精彩を欠いていた平倉千春(3年)。杉山監督は「平倉が乗ると手が付けられなくなる。今日は我慢して使って正解だった」と振り返る。その期待に応え、第3クオーター(Q)だけで11得点。終盤も畳みかけ、チーム最多の21得点を挙げてみせた。「前半は全然ダメだったけど、みんながつないでくれたおかげで、後半は思い切ってプレーできた」と平倉。仲間の支えが、大きな爆発力につながった。

 

 実はこの試合、杉山監督は勝ち負けよりも「実験の要素」を重視していた。「今日は新人戦の延長のような流れで臨んだ。チームとしての戦術もほとんど出していない。どれだけ練習の成果が通用するかを見たかった」と話す。それにもかかわらずこの快勝。選手のポテンシャルの高さが際立つ一戦だった。

 今後の課題について杉山監督は「下田に休める時間を作るために2年生センター陣を育てること。シューターにはディフェンスがついた中で決めきる力をもっと磨かせたい」と語る。加えて、1年生の台頭にも期待を寄せており、「彼女たちをどう戦力化するかも楽しみ」と目を細める。

 

 県高校総体まで残された時間は1カ月。明豊は着実に完成度を高めながら、さらなる飛躍を目指している。

 

県高校総体も優勝が目標となる

 

 

(柚野真也)

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