鹿児島ユナイテッドFC プロ2年目、順調に成長曲線を描く山口卓己(大分高出身) 【大分県】
2024/03/24
- HEADLINE
167cm、61kgは決して恵まれた体型ではない。中学時代から、中盤の底から正確なパスを駆使して試合をつくる司令塔であったが、大学では運動量を増やし、「水を運ぶ選手」(チームのために献身的にプレーする選手)として評価された。試合の流れや相手の出方に応じて、最終ラインと前線の間を行き来し、チーム全体をコントロールできる選手に成長した。4年時には鹿児島の特別指定選手として試合に出場し、プロ契約を勝ち取った。
プロになってからは、「中盤の底というポジションは、あらゆる面で高次元のプレーをしなければ務まらない」(山口)と試行錯誤。守備では対人プレーを強化し、競り合いでも負けない体をつくった。攻撃ではワンタッチプレーを増やし、テンポ良くパスを回し、チームのリズムをつくれるようになった。プロ2年目となる今季は主力として試合に出ており、チームに欠かせない存在になりつつある。今季の目標を「個人としては5得点5アシスト、チームはプレーオフ進出」と掲げた山口。大分戦では強度の高いプレスに苦しみ、思うようなプレーができなかった。「まだまだやらなければいけないことが多い。プロの世界は甘くないが、今は楽しめている。もっともっとうまくなりたい」と語り、会場を後にした。
チームの主力としてプレーする山口卓己
(柚野真也)