スター候補生インタビュー(5) バレーボール 森田元希(日本体育大4年、大分南高卒)「地元選手として大分を盛り上げたい」 【大分県】
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Q:春の高校バレーに出場しましたが、全国では無名。レベルの高い日体大でレギュラーに定着するまで苦労したと思いますが、大学4年間で成長できたことは?
入学した当初は、他の部員の名前が全国区で、「スゲー」と思っていましたが、それでも変に自信はあったし、すぐに試合に出られると思っていました。ただ、実力差は歴然で鼻をへし折られました。さらに1年目はコロナ禍だったので、自主練習と球拾いしかボールを触る時間がなく、そこで一度挫折しました。それでも、毎日レベルの高い選手たちと一緒に練習していると、おのずとレベルも上がりました。少しずつ力をつけ、試合に出られるようになったのですが、毎年実力のある下級生が入ってきます。「後輩には絶対負けたくない」と火がつき、そこから誰よりも練習をしました。特にサーブレシーブには力を入れました。セッターが一歩も動かずトスを上げられるよう、完璧にレシーブを返すため、毎日300本はサーブを受けていました。
Q:どの時点から「上のカテゴリーで勝負ができる」と思えたのですか?
3年の時にある程度レギュラーに定着して、関東リーグでも上位争いができるようになり、自信がつきました。高校まで体が細かったのですが、大学では週3でウエートトレーニングをし、気づいたら62kgから70kgぐらいまで増量して、体が大きくなりました。相手にパワー負けすることもなくなったし、アジリティー(敏しょう性)も上がりました。大学の監督が元日本代表のリベロだったこともあり、基礎基本を徹底的にたたき込まれ、技術面では、周りを動かすことで守れる範囲が広がりました。
Q:2024年はどんな年にしたいですか?
リベロなので点は取れませんが、それ以外のところでチームに必要と言われる存在になりたいです。プレーでチームの勝利に貢献することは当たり前ですが、声かけや振る舞いでもチームの柱になれるような選手を目指します。僕は「ガッツ系」の選手。コート外に走り出て体を投げ出し、ボールをつなぎ、オーバーアクションで会場を沸かせたいです。それは意識しています。
「気持ちのこもったプレーで会場を盛り上げたい」と語った
(柚野真也)