監督の哲学 「信じる力が武器になる」別府翔青高校フェンシング部・佐藤麻依子監督 【大分県】

2023/04/18
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 試合になると不安を感じる選手もいるが、「まずはこれまで練習したことをやり切ろう」とピスト(競技台)に送り出す。狙い通りにポイントを重ねれば大きな自信となるが、相手にポイントを与えてしまえば不安になる。負けた選手に対しては、「必ず負けた要因があり、それが何かを説明する」。理解できるまで時間を要する選手に対しては、選択肢の数を少なくする。理解力のある選手に対しては、課題を与え、自分で答えを導く思考力を学ばせる。

 

 指導において「正解はない」と、自問自答を繰り返す日々は続くが、選手が迷わないように導くことが指導者の役割だと信じている。フェンシングは「スポーツのチェス」と言われるほど頭を使った駆け引きが多いスポーツだ。だからこそ「試合になれば、迷いが生まれたら負ける。自分にはコレしかないと思うのではなく、自分にはコレがあると自信を持ち、仕掛けることができれば勝てる。自分を信じる力こそが大きな武器になる」。

 勝って喜ぶ選手の顔を見たときが指導者の喜びだと語る佐藤監督の目標は「フェンシングの楽しさを伝え、競技人口を増やすこと」。初心者歓迎、フェンシング部への入部を募っている。

 

選手を迷わせない指導を心掛ける

 

プロフィール

 

佐藤麻依子

1987年7月25日生まれ、O型、臼杵西中学→津久見高校→東京女子体育大学

指導者として譲れないものは?

絶対はない、柔軟さが必要

勝てるチームの条件とは?

コミュニケーション力

高校生の自分にアドバイスするなら

一生懸命に練習をしていたけど、日本一を目指していたならもっとできるはず。今も優勝できなかった悔しさがあり、夢に出る。

自己分析バロメーター

攻 撃 的 ○○○○● 守 備 的

個 人   ○○○●○ 組 織

スペクタクル○○●○○ リアリズム

理 論 派 ○○○●○ 感 覚 派

 

 

(柚野真也) 

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