3年生、夏物語2022 vol.4 水球女子 「全力疾泳」した3年間となった佐々木琴美(大分商業3年)

2022/08/19
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 運動神経の良い佐々木が泳げるようになるまでに時間は要さなかった。しかし、泳ぐのは陸上を歩くこと、走ることと同じ水球の世界では、スタート地点に立っただけ。顔を上げたまま泳ぎ、ボールを運び、パスをつなぎ、シュートを打つ。水中での激しいコンタクトプレーもある。「自分には足りないものばかり。やるしかない」と奮起。女子の練習後に男子の練習にも加わり、チームメートと比べて、倍以上の練習をこなした。

 

 佐々木は「努力の3年間だった」と振り返る。練習で思い描いたプレーができるようになることが楽しかった。猛練習の後に急成長する佐々木は、周囲との温度差を感じることもあったが、「チームスポーツなのでチームワークが必要」とコミュニケーションを図り、持ち前の明るさとヤル気を伝染させ、全国大会への切符を手にした。JOCカップの九州地区予選では優秀選手に選ばれた佐々木には、強豪大学からスカウトの声が掛かったが、「水球は高校までと決めていた。迷ったけど、自分の夢である潜水士になりたい」と気持ちは揺るがなかった。

 22日から始まるJOCカップが、最初で最後の全国舞台となる。大暴れするつもりだ。

 

 

 完全燃焼を誓う佐々木琴美

 

 

(柚野真也)

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