この逆境を揺るがぬ土台に 新田城二(トライアスロン)

2020/05/03
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 トライアスロン転向2年目の2017年、虹の松原トライアスロンで3位になり一気に注目を集める存在となる。大学院卒業を機に帰郷。日本オリンピック委員会が実施するトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、社会医療法人関愛会・佐賀関病院に勤務しながら、生まれ育った大分で競技を続ける。

 

 当面の課題はバイク。スイムとランは日本トップランカーと引けを取らない新田は、スイムで先行するも、バイクで貯金を使い果たし、ランの奮闘もむなしく…というレースを繰り返してきた。学んだのは綿密なレース戦略。「スイムで先頭集団につけ、ローテーション(風の抵抗を受ける先頭を入れ替わりながらペースを上げる戦術)で余力を残し、ランにつなげれば上位争いができる」。その成果は活躍の場を国際大会に広げたことで証明された。「今は、じっくり体をつくり直せる時期だと思っている」。揺るがぬ土台をつくり、大輪の花を咲かせる。

 

「じっくり体をつくり直せる時期」と語った新田城二

 

 

(柚野真也)

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