空手 し烈な東京五輪代表争い 大野ひかるがラストスパートをかける
2019/09/21
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ルール改正により今年の大会から、これまでの5人の審判による旗での判定から、7人の審判の点数で勝敗を決めることになった。技の正確性を判定する「技術点」とスピード、パワーを見る「競技点」。ごまかしが通用しない点数制は大野にとって追い風だったが、ここ最近の大会では思うように点数が伸びない。「技術なのかパワーなのか、それとも情熱なのか。審判が何を求めているのか明確にしなければいけない。残された時間は少ないが挑戦するしかない」と、劣勢な状況であるが気持ちはなえていない。
10月のKARATE1プレミアリーグモスクワ大会、11月の同マドリード大会で優勝、もしくはそれに準じた成績が必須となる。「素人が見て分かり、玄人が見ても納得できる形を追い求めたい」と常々語っていた大野に雑念はない。「日本選手はみんな強いが負けるわけにはいかない」と攻めの姿勢を貫く覚悟だ。
東京五輪出場に向けて可能性がある限り諦めることはない
(柚野真也)