県高校総体前特集 バレーボール女子(4)臼杵 古豪の誇りが、再び火を灯す 【大分県】

2025/05/11
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 臼杵の戦い方の特徴は、身長に頼らない「粘りと工夫」にある。キャプテンの江口葉月(3年)は「自分たちは平均身長が低い。でも、つなぎや考えてプレーすることが強み」と語る。相手のブロックを見てコースを打ち分ける巧みさや、ブロックアウトを狙う技術など、いかに相手の上をいくかに知恵を絞ってきた。

 

 1月の県高校新人大会で大分商業に敗れたことをきっかけに、「もう一度4強に入り、そこから九州大会へ」という明確な目標をチームで共有。以降は練習の中でも「九州大会」という言葉が日常的に交わされ、練習そのものの濃度が増していったという。目標があるチームは強い。その言葉を裏付けるように、選手たちは主体的に試合をつくり、発言し、互いに高め合っている。

 

 「追われる立場ではなく、挑戦者としてぶつかるだけ。その先に『古豪復活』がある」と佐藤監督は言う。かつての栄光に頼らず、しかし誇りを胸に。臼杵高校は今、粘りと挑戦のバレーで、再び頂上を目指そうとしている。

 

挑戦者として戦い続ける

 

 

(柚野真也)

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