県高校総体前特集 サッカー男子(7) 堅守と成長が光る中津東 【大分県】
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今月末に県高校総体が始まる。新チームで最初の公式戦となった県高校新人大会を経て、4月に1年生が加わり、どのチームも熟成に余念がない。今企画では高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部)に参戦するチームを中心に現状と強化ポイントをチェックし、キャプテンに意気込みを聞いた。第7回は、1年生の台頭と堅守が光る中津東。県総体に向け、頂点奪還への準備は整いつつある。
【昨年度の主な成績】
高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部) 4位
県高校新人大会 ベスト8
全国高校選手権県予選 ベスト4
県高校総体 ベスト4
昨年度、OFAリーグ1部で4位に入り、全国選手権県予選、県高校総体ではベスト4。安定した成績を収めてきた中津東が、県高校総体で2年ぶりの頂点を狙う。
チームは現在、OFAリーグで調子を上げつつある。好調の要因の一つが、新1年生の台頭だ。フォワード、右サイド、中盤中央に1年生が起用されており、高いポテンシャルを見せている。特に186cmの長身FW幸野英史郎はその存在感だけでも相手に脅威を与えている。
一方で、上級生の戦力にはやや不安もある。昨季の中心選手が卒業し、攻守の要を失った今、1年生を含めた新戦力の融合が急務だ。キャプテン・後藤結俊(3年)はセンターバックで守備を統率する。リーダーシップはこれから育っていく部分もあるが、守備の要としてチームを鼓舞している。
チームの得点パターンは、前線の競り合いのこぼれ球を拾ってサイドに展開し、ゴールエリアの脇を攻略してクロスを送る(フィールドの両サイドからゴール前に向かってパスを出す)。高さと推進力のある2トップが機能すれば、得点力は大きく伸びる可能性がある。
冬の新人戦ではコンディション不良に悩まされたが、今は練習を積み上げ、戦術の浸透も進んでいる。県総体に向けては、試合を「4クオーター制」のように時間を配分して、先制点の重要性を意識したゲーム運びを想定している。戦い方を徹底し、どれだけ成熟できるかがポイントになる。
高さと推進力のある前線の選手が、相手にとって脅威となる