大分西高校 これまで走った距離が粘り強さと自信に

2017/07/17
  • 高校総体

 

 ここ数年、女王の座を明け渡していたが、大分西が県総体ソフトボールで4年ぶり6回目の優勝を果たしインターハイ行きを決めた。大分南との決勝戦は1点を争う緊迫した試合となった。「負ける気はしなかった」とキャプテンの大塚美空。互いにゼロが並ぶスコアボードを見ながら、「粘り強く守っていればチャンスはくる」と考えていた。この試合で大分西のエラーはゼロ。5回の好機をものにして1点差で逃げ切った。

 

 冬場の走り込みが自信となっている。昨年末には熊本県美里町の日本一の石段(3333段)を走った。年明けは三社参りとして学校から宇佐神宮までの約55kmを走り切った。濵口亮監督は「とにかく走った。このチームは追い込まれたときも楽しめる力がある」と話すように、困難な状況になっても諦めない。終盤に勝ち越す試合や逆転勝ちが多いのは鍛錬のたまものだ。

 

 インターハイに向けて調整も順調だ。走攻守そろった1番・戸田菜月が塁に出て、長打力のある4番・大塚を中心とした主軸が得点につなげる。下位打線も出塁率が高く、切れ目のない打線は好調を維持している。速球派の生野紀美と技巧派の阿部友梨奈の両エースは先発、抑えと役割が変わっても安定したピッチングで打線が爆発するまでしっかり試合をつくることができる。投打がかみ合えば飛躍できるポテンシャルはある。

 

 目標はベスト8。濵口監督は「県大会ではピンチ3回、チャンスは3回あるが、全国大会ではピンチ3回、チャンス1回となる。ミスを減らし、ワンチャンスをものにしたい」と、厳しい戦いを強いられるが勝機はあると自信を示した。大塚は「気負わず挑戦者として挑みたい。ひとつでも多く勝って、長い夏にしたい」と話した。

 

 キャプテンの大塚美空(3年)

 

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