全国高校剣道選抜大会県予選 女子団体 「鶴高の奇跡」を合言葉に全国への切符を手にした大分鶴崎 【大分県】
2025/02/03
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中でも目を引いたのは、チームの柱として大将を務めた薬師寺結美(2年)の存在感だ。「最近の中でも一番落ち着いて試合ができていた」と後藤監督が評する薬師寺は、昨年の悔しい敗北を糧に成長を遂げた。「秋季大会でも新人戦でも負けてしまった。どこのチームも力を付けてきており、実力の差が開いていることを実感した」と振り返る。「原因はチーム全体にあった甘え。本気で勝ちたいという気持ちが足りなかった。ミーティングを重ねながら練習に集中した」。キャプテンの浦辺綾香(2年)を中心に、改善点を指摘し合いながら練習を重ねた結果、上り調子のまま試合に臨むことができた。
2月に控える九州大会について、薬師寺は新たな意気込みを語る。「(予選リーグで)4校中1位しか決勝に上がれないので、予選全敗だった夏の全国高校総体のような戦いでは通用しない。うちはロースコアで粘り強く勝つスタイル。一人一人が一本を取る意識を持って頑張りたい」。後藤監督も「自分たちがどうなりたいかを徹底的に話し合ったことで、チームワークが生まれた。次の九州大会は今のメンバーでの集大成。弾みをつけて全国選抜に臨みたい。鶴高の奇跡を起こす」と、全国舞台で新たな奇跡を予感させた。
全国総体に続き、全国選抜の出場を決めた
(相原利衣子)