全国剣道選抜県予選特集 男子(1) 夏の王者・大分鶴崎が頂点を目指す 【大分県】

2024/01/16
  • 春の全国大会

 明豊への苦手意識はなく、県高校総体の再現を狙う選手たちは気持ちが高ぶっている。宇都宮は「個々の力は明豊が上だが、それぞれが役割を考え、ミスなくつなぐことができれば勝機はある。守りに入らず、思い切りの良さを忘れずに戦うだけ。最後は自分が勝負を決めたい」と意気込みを語った。優勝の味を知る松本は、怖いもの知らずの勢いがあったが、夏以降は負けられない思いが強くなった。本来の思い切りの良さが消え、一時期はスランプに陥ったが県新人大会で負けを知ったことで「肩の荷が降り、動きが良くなっている」(姫野監督)。

 

 松本、宇都宮の他にも、元気のいい浜田龍聖(1年)、相手が嫌がる剣道ができる曲者の衛藤日向(2年)と個性的な選手がそろう。「明豊の牙城を破るのは自分たちだ」との思いは強い。大会に向けて、選手だけで話し合いの場を設け、役割や団体としての戦い方を再確認し、一体感を高めている。姫野監督は「ある程度のポジション(順番)は決めているが、自分の剣道をして勝負をしてほしい。秘策なんてないので焦らず、粘り強く、勝ちたい思いを見せてほしい」と期待を込めた。

 

昨夏の県高校総体の再現を目指す大分鶴崎

 

 

(柚野真也)

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