剣道女子 全国高校選抜準Vの明豊、うれしさより悔しさ残る

2022/05/04
  • 春の全国大会

 全国選抜の感想を聞けば「うれしかった」「家族や同級生がすごく喜んでくれた」「自信になった」と高校生らしい笑顔を見せた選手たちだが、口をそろえて「うれしさより悔しさが勝る」と言う。特に決勝の八代白百合(熊本)とは何度も練習試合をしており、決して勝てない相手ではなかった。敗因は、油断と甘さ。奥は「最後の最後で自分たちがこれまでやってきたことができなかった。日々の生活や稽古の中での甘さが出てしまった」と振り返り、先鋒としてチームの流れを作った芦田敬子(3年)は「一人一人がもう少し自覚、責任を持って行動するべきだった。日常生活、学校生活、稽古の取り組み方を考え直す必要がある」と反省を口にした。

 

 しかし、今大会では、「これまでやってきたことは間違いなかったという確固たる自信」や「日本一へ駆け上がるために克服すべき課題」など得たものの方がはるかに大きい。今後は全国高校総体に向けて油断、慢心を捨て、“日本一になれなかった原因”を突き詰めながらチーム力の底上げを目指す。

 男子の日本一を目の当たりにして、「女子も日本一」「アベック優勝」という目標がより明確になった彼女たちが飛躍する日も近い。

 

全国高校総体で「日本一を目指す」と誓った奥日菜乃(右)と芦田敬子

 

写真はすべて、撮影のためにマスクを外しています

 

(甲斐理恵)

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