全国高校サッカー選手権 スタイル貫き、大分史上最高を目指す

2019/12/19
  • 冬の全国大会

全国大会に向けての3つのテーマ

 

①連戦に向けてのスタミナ

②セットプレーの守備

③引いた相手の崩しのイメージ

 

 中盤から前線にかけてよくパスをつなぐポゼッションサッカーで大分は相手ゴールを狙う。一発勝負のトーナメント戦では、「自陣で守備を固め、カウンターやセットプレーで1点取って逃げ切るスタイルが全国でも主流になっている」と小野正和監督は話すが、自分たちで主導権を握って、固い守備をこじ開け勝利を目指す。

 

 小気味良いパスワークを駆使して、相手を動かし、空いたスペースを狙う。パスを出したら止まらず、リターンをもらいにいく。あるいは2本、3本先のパスを受けるために動き出す。「ウチはサッカーの基本を忠実に守っているにすぎない」と小野監督。相手のマークをきれいに外すこともあれば、何度もやり直すこともある。最終的にはフリーで軽くゴールに流し込む状態をつくる。

 

 ボールを保持する時間が多ければ、守備の時間が少なくなる。攻撃は最大の防御であるというわけだが、リスク管理は徹底している。キャプテンの佐藤芳紀(3年)は「ボールを失わないことが一番いいが、失い方には気を配っている。攻めているときこそ守備の準備をしている」と守備意識の高さを強調する。

 

 攻撃のイメージが強いが、今夏の全国高校総体(インターハイ)では3試合無失点と守備の安定が際立っている。「後ろが頑張ってくれているから、前線の選手は点を取ることに集中できる」と菊地孔明(3年)。攻守のバランスが良く、調整も順調。ベンチメンバーの2年生の急成長もあり、チーム状態の良さがうかがえる。小野監督は「大分高校最高のベスト4にチャレンジしたい。全国高校総体で手応えを感じている。先制点が取れれば流れができる」と充実感を漂わせた。

 

仕上がり上々、ベスト4を狙う

 

 

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