バサジィ・バレー 悔しさだけが残るシーズン、来年こそステップアップ

2017/12/24
  • バサジィ大分

 今年の大会を振り返ってみると、結局、最後まで攻撃も守備もスイッチが入らなかったように思う。個人的な見解としては、選手たちは何となく試合に入ってしまったのではないか。選手自身には、大会、試合に臨む意気込みがもちろんあったと思うが、本人たちも気づかないところで、テンションが上がらなかったのかもしれない。

 

 クラブ設立2年目の今年は、昨年に比べ選手の筋力もスピードも増した。ただ、これだけはどのチームにも負けない、というものが見えてこなかった。オープン攻撃で勝負するなら、絶対に取られないくらいのスパイクの精度がほしいし、ブロックに弾かれたときのフォローも厚くしたい。

 

 それから、メンタルの強さも必要。例えばリードを許したり、逆転された場面でも、「まだまだいける」と思えるくらいの自信があれば、結果も違ってくるはずだ。どんな相手と試合をしても、それくらい強いメンタリティーを持たなければならない。

 

 3年目の始動は約1カ月間のオフを挟み、来年1月中旬ごろとなりそうだ。中村貴敏監督は「選手選考も含めリセットしてスタートしたい」と再出発を図る。選手の失った自信を取り戻し、自分たちのバレーを発揮できる体力作りや基本技術の習得が必要となる。課題の多さは、伸びしろの大きさでもある。悔しさをバネに来年は飛躍の年として輝いてほしい。

 

クラブ設立2年目は結果を残すことができなかった

 

(柚野真也)

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