大分トリニータ 野村-弓場のホットラインで開幕ゴールを狙う 【大分県】

2024/02/25
  • 大分トリニータ

 その一人が弓場だ。「ノムくん(野村)がボールを持ったときに、スペースを見つけて走り出せばパスがくる。今季はその動きが得点に直結している。お互いに意識づけができたと思っている」と話す。弓場は野村のボールの軌道、キックの種類、質が分かるという。「速すぎることもなく、回転しすぎることもない。軌道がイメージしやすいので合わせやすい」。これまでの練習試合で、弓場が簡単にゴールネットを揺らす場面が多かったのは、野村とのあうんの呼吸があったからなのだ。

 

 ピッチ上の指揮官として、攻撃の全権を担う野村がデザインする。サイドにボールを集め、中央に生じたスペースを使って崩すのか。あるいは、中央へのくさびで相手を食らいつかせ、機を見てサイドへ散らして敵陣深くまでえぐるのか。攻撃のすべては、この司令塔の手綱さばきに懸かっているのは確かだ。弓場のように、動き出しの質が高く、受け手となる選手が増えれば、野村のイマジネーションはさらに膨らむはず。

 常に空いたスペースを狙う弓場の飛び出しを野村が見ていて、ピンポイントのパスを送るというコンビネーションで、開幕ゴールを狙いたい。

 

練習試合で得点を量産した弓場将輝

 

 

(柚野真也)

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