大分トリニータ 35歳のベテラン梅崎司が「言葉とプレー」でチームを引っ張る

2022/10/22
  • 大分トリニータ

 梅崎はプレーだけでなく、最年長者として「言葉」でもチームを引っ張る。33節秋田戦からウォーミングアップ前に円陣を組み、魂の言葉を紡ぐ。気合いを入れていこう!頑張るぞ!といった具合の叱咤(しった)ではく、試合の位置付けやベンチメンバーに選ばれなかった選手の思いを熱く語り、仲間を奮い立たせる。J1参入プレーオフを勝ち取った40節横浜FC戦の前には、「相手は自動昇格が掛かっているが、俺たちにとっても大事な試合だ。古巣相手となる下平監督やノム(野村直輝)に大分に来て良かったと思わせようぜ」と声掛けすると、「忘れていますが、(増山)朝陽の古巣でもあります」とツッコミが入った。爆笑が広がり、みんなリラックスして試合に臨めたという。年下からもイジられる梅崎の人柄もチームの雰囲気を良くしている。

 

 「どんな形であれ、チームがいい方向に向けばいい。一番はピッチでどういう存在で、どういうパフォーマンスを見せられるかということ。もっとゲームメークやフィニッシュに関わってクオリティーを上げたい」と梅崎。最終節は結果や内容にこだわり、最高の形でJ1参入プレーオフにつなげる覚悟だ。35歳のベテランの真骨頂はここからだ。

 

これからの試合で存在感を示したいと語った

 

 

(柚野真也)

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