3年生、夏物語 vol.13 なぎなた チーム力で勝ち取った2冠、次はそれぞれの3冠を目指す大分西
2021/09/21
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団体試合で副将を務め、個人試合と演技を合わせると3種目で全国高校総体に出場した三重野愛梨も競技を続ける一人。一度は競技生活にピリオドを打つことも考えたが、「この3年間でなぎなたがどんどん好きになった」。心境の変化ともに「団体で優勝したけど、個人としては満足できる結果ではなかった。このままでは終われない」と、大学で日本一になることを誓った。
バックアップメンバーとしてチームを支えた佐藤亜衣は、「1年生の頃から日本一を目標にして、達成できた。本当にすごいことだと思う」と胸を張る一方で、「インターハイ(全国高校総体)で試合に出られなかった悔しさはある。悔しいまま終わりたくない。成長した自分を見せたい」と競技を続ける。
試合に出た選手、出なかった選手もいたが、「全員で勝ち取った日本一」との自負がある。3年生8人、異なる個性が集まった集団は「考え方もいい意味でバラバラ。意志が強く、思いやりがあった。全員で支えあったから2度も日本一になれた」(足立)。なぎなたは個人競技であるが、大分西には「みんなで一つ」という意識が強い。これこそ、大分西の強さの源だった。
3年生のチーム力が2冠の原動力となった
(柚野真也)