3年生、夏物語 vol.9 卓球男子 安定感からの脱皮、自分のスタイルを押し切る選手になる田原翔太(明豊3年)

2021/09/05
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 これまでは自分が勝つことに集中できたが、キャプテンになってからは練習からチーム全体の士気を高め、方向性を見失わないように選手個々に話しかけ、ときには後輩の相談にのり、中学生にもアドバイスした。“6学年”を統率するリーダーとしての役割を求められた。もちろん、エースとして結果も出さなければいけない。「好不調が少なく、安定した結果を残せる」(藤本監督)ことが田原の特徴ではあったが、高校1、2年生の時のような爆発力をチームにもたらすことはできなかった。8月の全国高校総体では団体で5位タイ、シングルス、ダブルスは3回戦敗退、1年生の頃の成績を更新することはできなかった。田原は「自分の力不足」と多くを語らなかったが、「相手の調子が良くても実力差があっても、自分の力で押し切れる選手になりたい」と、次のステージとなる大学での飛躍を胸に誓う。

 

 今月20日に年齢無制限の全日本選手権の県予選がある。明豊OBの大学生や社会人もエントリーしている。「明豊のユニフォームを着る最後の大会。これまでの6年間の思いを全てぶつける」と意気込む。当然、結果にこだわるつもりだが、後輩に最後の勇姿を見せる機会とも考えている。

 

ワンランク上の選手を目指す田原翔太

 

 

(柚野真也)

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