水泳 記録更新は成長の過程に過ぎない 御手洗大心(佐伯鶴城2年)

2018/10/03
  • 新人大会

 ただ、勝負の世界に争いごとはつきもの。「九州レベルの大会では伸び伸びと泳ぐが、全国に出ると力みが出る」と下城智宏監督。今夏の全国高校総体(インターハイ)、国体では、気迫あふれるライバルたちに気後れし、結果を出せなかった。負けたことも悔しかったが、自分の泳ぎができなかったことを悔いた。「このままでは終われない。大きな大会で表彰台に上りたい」と内に秘めた闘志に火がついた。

 

 来シーズンに向けて、まずは肉体改造を施す。体脂肪を増やし、浮力をつけるために夕食は丼ぶり飯2杯をノルマとしている。171cm、58kgと細身で少食の御手洗にとっては苦行だが、「今は一つ一つステップを踏んで、冬場の鍛練期に向けて土台を作ればいい」と下城監督の教えを守り、「食育」に取り組む。

 

 好物の納豆をおかずに大盛りご飯と向き合う毎日は続くが、「体を大きくし、後半にバテないスタミナをつけたい」。県高校新人大会での好記録は、御手洗にとって過程に過ぎない。「自分との戦いに勝って、勝負にも勝ちたい」。春には一回り大きくなった御手洗の泳ぎが見られそうだ。

 

来春は全国大会での表彰台を目指す

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ