県高校新人大会 バレーボール男子 大分工業が3連覇し、今年も県内無敗を目指す

2022/03/29
  • 新人大会

 雰囲気さえつくれば、あとは練習で積み重ねたことを発揮するだけだった。攻撃は、上甲がバリエーション豊かなトスワークで得点を重ねた。防御では、サーブで攻撃に参加できる相手を削り、動きを見て対応するブロックで確実に2枚跳ぶことや、ワンタッチのブロックでボールの勢いをそいでレシーブ陣が待ち構えるなど、新チームになって徹底したことを発揮したが、相良は「守備の部分をもう少しレベルアップしないと、九州や全国では勝てない」と満足する様子はない。

 

 利光はこれまで派手ではない堅実な選手だったが、今大会では「春の高校バレーが終わってから練習してきたサーブ」で輝いた。新チームになり、「自分の武器が欲しい」と江崎監督の指導を仰ぎ、「ボールを強くたたく意識を強めた」ことでジャンプサーブの威力が増した。さらに、フローターサーブとのハイブリッドとなる「ジャンプフローターサーブ」も習得。決勝では、勝負どころの20点以降の場面でサービスエースを決め、勝利に貢献した。利光は「練習してきたことが形になっている。新チームになって最初の試合だった」と大会を振り返る。「県内で負ける気なんてない。圧倒的な試合をして全国で勝てるチームになる」という相良の言葉が、選手全員の気持ちを代弁していた。

 

新チームで優勝スタートとなった大分工業

 

 

(柚野真也)

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