県高校新人大会 バレーボール男子 鶴崎工業の躍進光る 4強時代となるか!?

2020/02/01
  • 新人大会

 チームには絶対的なエースはいない。身長も高くない。ならば「レシーブを強化し、コンビバレーを磨くしかない」(小関監督)と、いかに攻撃につなげるパスをセッターに返すかを突き詰めた。状況に応じた位置取りも練習から徹底した。できる選手が他の選手を指導することで、教える側も要点が整理でき、互いに高め合うことで一体感も生まれた。「自分たちの長所はチーム一丸となって盛り上がれることだと思う」とキャプテンの佐藤悠斗(2年)。県新人大会では、準々決勝の日田林工、準決勝の別府鶴見丘との試合はどちらもフルセットまでもつれる接戦となったが、一体感で勝ち切った。

 

 決勝では第1セット中盤までは粘り強く食らいついたが、体力的な消耗があり、失点が多かった。小関監督は「15点からのギアチェンジができるようにならなければいけない」と今後の課題を挙げる。エース候補の工藤悠人(1年)は、「技術力の差をカバーする気持ちの強さが必要。相手にマークされたなかで決めきる力が足りなかった。苦しいときに決めるのがエースの仕事だと思う」と自覚が芽生えた。2月の九州大会の目標は「1勝」。地に足をつけた強化で着実に歩みを進めるチームらしい目標だ。佐藤は「僕たちはまだまだ伸びしろがある。コンビネーションの数を増やして、ブロックが追いつかないようなバレーを目指したい」と決意を語った。

 

エースとして期待される工藤悠人

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ