センバツ高校野球 大分 打撃強化が実り、甲子園初勝利目指す

2019/03/21
  • 高校野球

 投手力はエースの長尾凌我(2年)が引っ張る。秋の九州大会では3試合完投。27イニングを一人で投げ抜いた。制球力があり、変化球にキレがある。打たせてアウトを取る頭脳派のピッチングは崩れにくく、計算できる投手として松尾監督は絶大な信頼を寄せる。もちろん、選抜大会を一人で投げ抜くことは難しい。長尾は「誰にもマウンドは譲りたくない」と話す。「もちろん継投は大事だし、チームが勝つためであればリリーフだってする」と勝つことが第一優先だが、先の言葉は掛け値なしの本音だろう。

 

 「長尾を中心としたピッチャーが5点以内に抑え、打線が5点以上取る。打ち合いになればうちのペースになる。われわれは挑戦者、怖いもの知らずでいい」と松尾監督は青写真を描く。また、あえて古臭い「ど根性の野球」を掲げ、ユニフォームが真っ黒になるまで泥臭くボールに飛びつき、一球入魂で食らいつく打撃を選手に求める。

 松山聖陵(愛媛県)との初戦に向けて、キャプテン足立は「技術は磨いてきたので、あとは心の部分。気持ちでは絶対に負けない」と気合を入れた。

 

率先して声を出すキャプテンの足立駿

 

(柚野真也)

 

センバツ高校野球 県勢2校出場

目標は明豊史上最高のベスト4以上

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