高校野球 九州地区大会県予選 明豊が逃げ切り、2季ぶり17回目の優勝

2021/10/28
  • 高校野球

 ただ、川崎監督にとってはこれも想定内。「(新チームになってからの)秋は試合ごとに成長する時期。今年はコロナ禍で練習試合ができず、実戦の場がなかった影響が出た。不特定要素の多い野球において、流れが相手に行ったときに打球のバウンドがイレギュラーしたり、あり得ないようなミスが出るということを選手は経験できた」。そして、苦い経験は「勝って修正できる」ことで大きな効果を生み出すことも知っている。継投で流れを断ち切り、苦しみながらも勝利を手繰り寄せた。

 

 一方、県高校野球選手権に続き準優勝となった大分舞鶴だったが、驚異の粘りで大きな収穫を得た。エース奥本翼(2年)が大量失点したことは誤算だったが、「選手は精神的にたくましくなった」と河室聖司監督。今大会好調の打線が、ひるむことなく相手投手に向かって強振。八回には逆転劇寸前まで相手を追い詰めた。キャプテンの甲斐京司朗(同)は、「県選手権決勝ではボロ負けしたけど、明豊との距離は縮まった」と手応えを口にした。

 

 両校は来春のセンバツ出場を目指し、11月6日から鹿児島市で始まる九州地区大会に出場する。

 

3大会連続のセンバツ出場を目指す明豊

 

 

(柚野真也)

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