投打がかみ合い新生・藤蔭が好発進 夏の甲子園予選2019

2019/07/09
  • 高校野球

 夏の全国大会に出場した3年生が引退し、新チームの始動はどこよりも遅かった。今年2月には体調不良の原秀登監督に代わり竹下氏が就任した経緯もある。少なからず動揺があったが、26歳の青年監督は「練習でやったこと以上のことは試合に出ない」と選手と一緒に汗を流した。これまで部長職に就き、寮監としても選手とは朝から晩まで一緒にいたため、選手と監督の境を引くことはなかった。「自分は監督としての経験がなく、全てが初めてだから」と背伸びすることはなかった。

 

 選手に戸惑いはなく、松尾将主将(3年)は「全てが初めてのことだったが、チャレンジャーとしての気持ちが強くなった」と語る。プレースタイルも守備からリズムをつくり、1-0で守り勝つ野球から、足を絡め、5点以上を取る打ち勝つ野球になった。初戦は6得点、チーム安打数は7つだったが盗塁6つを絡めて得点につなげた。狙い通りの試合で好発進の新生・藤蔭が連覇を狙う。

 

守備も隙のない藤蔭

 

(柚野真也)

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