2018県高校総体レポート(自転車競技・女子)注目選手

2018/06/02
  • 高校総体

どんな状況でも最善の結果を出す勝負師

 

上原萌花(別府翔青高校3年)

 

 

 「得意ではないロードレースでの準優勝は悪くはない」と振り返った上原萌花。ケイリンに続く2冠は達成できなかったが、終盤のスプリント勝負での手応えを感じたようだ。

 雨の影響で路面が滑りやすく、序盤はスリップなどの危険を回避し、慎重なレース展開となった。上原は先頭集団の真ん中に位置取りし、「最後のスプリント勝負になる」まで力を蓄えていた。誤算は最終周手前で優勝候補の阿南里奈がロングスパートをかけたこと。それでも冷静に試合展開を把握し、「2位狙い」に切り替え、「ちぎられない(大きな差をつけられない)ことだけ考えた」とゴール直前で前方を走る選手を抜き去り、2着となった。

 小学1年から陸上を始め、高校から自転車競技に転向したが、上原にとって競技は違っても「走ること」は同義であった。「姉が自転車競技をしていた影響もあるが、陸上より全国を目指せると思った」と自慢の脚力でペダルを踏み込む。どんな状況でも冷静にレース展開を読み、最善策を練り出す対応力を武器に全国舞台を目指す。

 

 

 (柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ