県高校総体前特集 バレーボール男子(1) 頭一つ抜け出した大分工業、今年度も県内主要大会全制覇を目指す

2022/05/24
  • 高校総体

 今年のチームには3年の相良、上甲正一郎、利光遼紀の春の高校バレー出場メンバーをはじめ、充実した戦力がそろう。中でも他チームに大きな差をつけているのが、バリエーション豊かなトスワークが持ち味のセッターの上甲と、反応速度・レシーブ力共に定評があるリベロの田中奏聖(2年)。2年生で唯一、九総予選にレギュラーとして出場した田中は上級生と対峙しても物怖じしない性格や、リーダーシップも評価されており、今後、チームをけん引する存在としてさらに注目を集めそうだ。

 また、ミドルブロッカーの中島竜成(3年)など、新たに頭角を現し始めた選手もチーム内に刺激をもたらしている。江崎監督も「中島は春の高校バレー前まで紅白戦の主審をやっていた選手。ボール練習より主審をやった時間の方が長いが、見えない部分でずっと努力してきた。言われたことは絶対にやり遂げようという強い意志を感じる。日に日に良くなっている」と陰日なたなく練習に打ち込んできた中島の成長に目を細める。

 

 県高校総体での完全勝利、全国の舞台での躍進を実現するためには、選手一人一人が自分の役割を自覚し、意識を変えていく必要もある。「スパイクミスやブロックミスなど記録に残るミスだけでなく、記録に残らないレベルのミスの原因を探る」「ミスが起こらないように意識を高めていく」。そんな細かい修正を経て、王者の地位はさらに盤石のものになろうとしている。

 

新チームになってからも連勝記録を伸ばす

 

 

(甲斐理恵)

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