夏の主役たちvol.7 剣道女子 明豊が最強のチームで日本一を目指す

2021/07/31
  • 高校総体

 「最強のチームが日本一になるために必要なものは」と問うと、岩本総監督は「今までやってきたことを出せるか。自分をどこまで信じられるかにかかっている」と話す。自分を信じ抜く強い精神力を得るためには、練習あるのみ。大会までの期間は、応じ技を中心に練習に打ち込んでいる。どれだけ力があっても自分勝手に仕掛けては勝てない。相手の動きを読み、技を出す瞬間に仕掛ける。相手の力を利用し、最小限の力で勝つ。日本一をつかむためには、がむしゃらに突き進むだけではなく、考え、先を読む力が必須だという。

 

 2019年創部の女子の活動歴は他校と比べ、圧倒的に短い。岩本総監督は「代々積み重ねたものが強さになる。まだ歴史も伝統もないのがうちの弱み」と話すが、現在チームはとてつもないスピードで進化、成長している。「最後の夏を全力で戦えると信じている」(宮田)、「日本一になって先生方に恩返ししたい」(釘宮)。そう覚悟を語る選手たちが、明豊女子剣道部の歴史と伝統を刻んでいくに違いない。

 全国高校総体の剣道は8月10日から、石川県金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開催される。

 

 

最強メンバーと呼び声の高い明豊

 

 

(甲斐理恵)

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